ゼオライト触媒技術の実用化を担うiPEACE223株式会社、プレシリーズAラウンドにて約2.3億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.09.10
ゼオライト触媒技術の実用化を担うiPEACE223、プレシリーズAラウンドにて日本化薬株式会社やユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社が運営するUMI3号投資事業有限責任組合、UMI3号脱炭素投資事業有限責任組合、UMI3号脱炭素東京投資事業有限責任組合に対するCE型新株予約権を発行し、約2.3億円の資金調達を実施した。
iPEACE223株式会社は、ETP反応に適したゼオライト触媒を用いて、バイオマス原料からグリーンプロピレンを製造する技術の確立を目指している。
同社は、エチレンからプロピレンを製造可能なゼオライト触媒技術の実用化に向け、バイオエタノールからプロピレン(化学品原料)およびプロパン(燃料)などを製造する触媒の開発を進めている。特に、CO2排出量が多い石油化学原料からの製造を避け、原料自体をバイオマス由来に変えることで、CO2排出量の低減を図っているのである。
今回の資金調達により、iPEACE223は2025年にベンチプラントでの技術実証を予定しており、これに向けた事業を着実に進めている。また、日本化薬との共同研究も進行中であり、これによりゼオライト触媒技術のさらなる発展が見込まれる。この共同研究は、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩と位置付けられている。
今後もiPEACE223の動向には注目が集まる。新しい技術の実用化が進むことで、グリーンプロピレンの製造が実現し、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなることが期待される。