緊急通報システムを革新することを目指すPrepared、シリーズBラウンドにて2,700万ドルの資金調達を実施

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緊急通報システムを革新することを目指すPrepared、シリーズBラウンドにて2,700万ドルの資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.09.26

Preparedは、緊急通報システムを革新することを目指し、シリーズBラウンドで2,700万ドルを調達した。ファーストラウンドキャピタル、M13、および未公開のエンジェル投資家もPreparedのシリーズBに参加しており、同社の調達総額は5,700万ドルに達している。

同社は、911のオペレーターが通話者とテキストやビデオチャットを行うことを可能にする技術を持っていると自負している。Preparedの共同創業者兼CEOであるマイケル・チャイムは、このプラットフォームによってオペレーターが取得できるリアルタイムのGPS位置情報や、テキストや画像を受信・返信することが可能になると述べている。また、Appleの「Emergency SOS」機能を搭載したiPhoneでは、ビデオ通話にも対応している。
公共の安全を向上させるために、911の通報処理を迅速化することを目指している。
多くの911センターは固定電話に依存しており、通報者の所在地を特定するのに苦労しており、SMSや写真を処理することができないセンターも多い。これは、20年以上前から進められている「次世代911(NG911)」の取り組みがあるにも関わらず、アメリカ国内の5,500以上の緊急通報センターのうち、約56.2%しか現代化されていないためである。

現在、同社の提供する技術は、AIを活用して、住所や緊急事態の説明など、重要な情報を抽出する機能を持っており、必要に応じてテキストの翻訳も行うことが可能となった。さらに、最近では、オペレーターがスペイン語を話す通報者とチャットできるツールを導入した。この機能により、オペレーターのスピーチをトランスクリプトし、翻訳を音声で通話に流すことができる。チャイムは、非英語話者との通話で必要とされる第三者の翻訳者とのコンファレンスを減らすことができると主張している。


ファーストラウンドキャピタル、M13、および未公開のエンジェル投資家もPreparedのシリーズBに参加しており、同社の調達総額は5,700万ドルに達している。

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