授乳支援サービスを提供するAria Rika株式会社、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.05
授乳支援サービスを提供するAria Rika株式会社(本社:神奈川県真鶴町、代表取締役:勝山仁美)は、スパークル株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:福留秀基)が組成するファンド「スパークル1号投資事業有限責任組合」から第三者割当増資による資金調達を実施した。この資金調達により、同社は授乳支援サービスの初期実証を行うための基盤を整えることができる。
また、同社の代表取締役社長である勝山仁美は、神奈川県のHATSU起業家支援プログラム(令和6年度)に採択されたことも報告した。このプログラムへの採択により、地域のエコシステムとの連携が強化され、サービスの初期実証を伴走支援してもらえることとなる。
授乳に関する価値観は多様化しており、さまざまなライフスタイルが受け入れられつつある。具体的には、早期の社会復帰を目指す家庭が100%粉ミルクによる授乳を希望する一方で、100%母乳による授乳を希望する家庭も存在する。また、父親や家族が授乳できるように搾母乳による授乳を希望する家庭や、社会復帰後に粉ミルクに切り替えたい家庭もある。
しかし、授乳は思い通りにいかないことも多い。調査によれば、約8割の親が産後に何らかの「授乳トラブル」を抱えている。このようなトラブルには、赤ちゃんが泣き止まずミルクが足りているかわからない、搾乳しすぎて母乳の分泌量が増えてしまった、母乳が出すぎて乳腺炎になってしまったなど、多岐にわたる問題がある。
このような授乳に関するさまざまな課題を解決するために、Aria Rika株式会社は「科学的・学術的根拠に基づいた授乳支援」を提供する仕組みを開発している。具体的には、高度な授乳支援の国際資格を持つ専門家からの支援を受けられる体制を整えている。このサービスにより、産後に「自信をもって授乳できる」ようになることを目指している。
今回の資金調達は、このサービスの初期実証を目的としたものであり、地域のエコシステムとの連携を強化する機会でもある。勝山社長は、スパークル株式会社からの投資に感謝の意を表し、事業開発や地域エコシステムとの連携を進めていく考えを示した。