リジェネフロ株式会社、シリーズBラウンドにて資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.07
リジェネフロ株式会社は、シリーズBラウンドでの資金調達を実施したことを報告した。今回の資金調達は、合計25億円で構成され、初回の入金額は22.5億円である。これにより、創業以来の資金調達累計額は44億円となった。リジェネフロは、京都大学iPS細胞研究所の長船教授の研究シーズを基盤にした臨床ステージの創薬スタートアップであり、腎臓、肝臓、膵臓に関連する疾病の治療薬を開発している。
今回のシリーズBラウンドには、DCIパートナーズ株式会社、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社、Golden Asia Fund Ventures Ltd.、三井化学株式会社、グローバル・ブレイン株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、ジャフコ グループ株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、QB2パートナーズ有限責任事業組合、旭化成株式会社、Industrial Technology Investment Corporation、株式会社島津製作所、株式会社SCREENホールディングス、中信ベンチャー・投資ファンド7号投資事業有限責任組合、関西イノベーションネットワーク2号投資事業有限責任組合、東洋製罐グループホールディングス株式会社、トレイダーズFinTech1号投資事業有限責任組合、リジェネフロの成長を全力で支援していく意向を示しており、長船教授の研究に基づく高度な創薬研究が新たな治療ソリューションを提供することに期待を寄せている。
リジェネフロは、開発中のプロダクトであるRN-014に関して、国内前期第二相臨床試験の完遂を目指しており、RN-032の非臨床試験も進めている。RN-014は常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)の治療薬候補であり、レチノイン酸受容体作動薬としての効果が期待されている。2023年12月より、前期第二相臨床試験が開始され、現在無作為化フェーズの被験者を募集中である。
一方、RN-032はヒトiPS細胞由来のネフロン前駆細胞を用いた慢性腎臓病(CKD)に対する細胞療法であり、マウスモデル実験では腎機能の改善が確認されている。これらの開発は、リジェネフロが挑む新たな治療法の実現に向けた重要なステップである。
リジェネフロの取り組みは、患者に対して新たな治療選択肢を提供することを目的としており、今後の臨床試験の結果に注目が集まる。投資者からの期待も高く、リジェネフロが医療の現場において重要な役割を果たすことが期待される。