大熊ダイヤモンドデバイス株式会社、プレシリーズAラウンドにて約40億円の資金調達を実施

Image Credits: 大熊ダイヤモンドデバイス株式会社

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社、プレシリーズAラウンドにて約40億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.10.17

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:星川尚久)は、プレシリーズAラウンドにてデットを含め、約40億円の資金調達を行った。本ラウンドは既存投資家であるグロービス・キャピタル・パートナーズがリードし、デットファイナンスはみずほ銀行が筆頭金融機関となる。創業後2年半での累計調達金額は、助成金も合わせると約67億円に到達した。

<第三者割当増資における引受先>
• グロービス・キャピタル・パートナーズ(既存投資家)
• Coral Capital(既存投資家)
• グリーンコインベスト投資事業有限責任組合
• 株式会社エースタート
• ゆうちょ Spiral Regional Innovation 1号投資事業有限責任組合
• 三井住友海上キャピタル株式会社
• SMBCベンチャーキャピタル株式会社
• 株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
• ほくほくキャピタル株式会社
• 新生企業投資株式会社
<デットファイナンス(ベンチャーデット含む)の引受先>
• みずほ銀行
• 東邦銀行
• 常陽銀行
• あおぞら企業投資株式会社 他1社

さらに、同社は経済産業省による「自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金(製造・サービス業等立地支援事業)9次公募」にも採択された。本補助金は、福島県の避難指示区域等を対象に、住民の自立・帰還や産業立地の促進等を図るために、工場等の新増設を行う企業に対して最大30億円を支援するものである。今回、応募件数27件のうち、同社を含めて12件が採択された。

本調達および補助金採択を通じ、同社は世界初となるダイヤモンド半導体工場を建設する計画である。建設予定地は福島第一原発に隣接する福島県大熊町に確保しており、2024年度中に工場建設を開始し、2026年度には稼働を予定している。ダイヤモンド半導体の商用化を目指す同社の取り組みは、次世代通信技術の実現に大きく寄与すると期待されている。

大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、福島第一原発の事故を契機として、10年以上の研究開発に基づく製品化に向けた独自の知見と実績を蓄積している。世界でも同社だけが保有する製品化ノウハウを基に、福島第一原発がある福島県大熊町にてダイヤモンド半導体の量産化を実現し、廃炉計画への貢献だけでなく、次世代通信・宇宙市場などに向けた社会実装を加速させる方針である。

同社では、研究開発や事業開発、コーポレートなどの様々なポジションを採用募集している。


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