エクソソーム研究バイオベンチャーリジェネソーム株式会社、プレシードラウンドにて8,000万円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.21
エクソソーム研究バイオベンチャーリジェネソーム株式会社は、プレシードラウンドにて総額8,000万円の資金調達を実施した。
スペースシードホールディングス株式会社の子会社であるリジェネソーム株式会社は、エクソソーム研究事業を中心に老化防止技術の開発を目指す研究開発型スタートアップである。このたび、リジェネソームは、日本システム技術株式会社を引受先としたJ-KISS型新株予約権の発行により、Preシードラウンドにて総額8,000万円の資金調達を実施した。リジェネソームではこれを1stクローズとし、金融機関等からの融資による追加的な調達も進める予定である。
リジェネソームは、2040年に人類が月面に生活圏を拡大するために必要となる地上にも応用可能な老化防止技術を提供することを使命として掲げている。また、2030年にはHealthspanにおいて老化防止の技術を実証することをビジョンとしている。リジェネソームは、エクソソームの科学的知見の蓄積と宇宙科学の実践に関するネットワークの構築を通じて、地球及び宇宙における抗老化等の健康面での課題解決のための研究開発を行っている。
エクソソームは、細胞外から取り込まれた物質を輸送・処理する役割を持つオルガネラのエンドソームから生じる40-150 nmの細胞外小胞であり、多くの種類の細胞から分泌されることが報告されている。エクソソームにはRNA、DNA、脂質、たんぱく質などが含まれており、人体において細胞間のコミュニケーションを担う重要な役割を果たしている。エクソソームは特定の分子情報を運搬し、他の細胞に送達することで細胞間のシグナル伝達を促進し、さまざまな生理的・病理的プロセスを調節する。
このたびの資金調達の活用により、現在持っているスペースシードホールディングスの関係性資産を活用し、18か月以内にPOC(概念実証)を実施し、その後、次の開発ステージへの準備を進め、最終的には老化をコントロールすることで社会的負担を軽減し、人類の生活圏を地球外へと拡大することを目指す。