土壌コア微生物技術を用いて「グリーン事業共創エコシステム」の構築に取り組む株式会社エンドファイト、シードラウンドで約1.5億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.22
土壌コア微生物技術を用いて「グリーン事業共創エコシステム」の構築に取り組む株式会社エンドファイトは、シードラウンドで約1.5億円の資金調達を実施した。この資金調達は、スパークル株式会社、株式会社basepartners、グローバル・ブレイン株式会社、東急建設株式会社がそれぞれ運営するファンド、山梨県、株式会社リバネスキャピタルを引受先とし、J-KISS型新株予約権を通じて行われたものである。
現在、国連の報告によると、2050年には世界の農業土壌の90%以上が劣化すると予測されている。また、森林面積は年間約600万ヘクタール減少している状況である。これに伴い、気候変動や土壌劣化の深刻化が進んでおり、外部環境に影響されない植物の安定的な生育技術が求められている。株式会社エンドファイトが研究開発を行っている土壌微生物「DSE」は、あらゆる植物に対し、環境ストレス耐性の向上や栄養吸収の促進などの機能を付与することが可能である。
同社は、多様な効果を持つDSE菌株の世界最大規模のライブラリーを保有しており、環境分野における様々なニーズに対して適切なソリューションを提供することができる。これまでに10社を超える大手企業と植物の栽培方法の開発や緑化・農業資材の開発を行っており、広いネットワークを構築している。
今後は、エンドファイトの共同実証ネットワークや成果物を組み合わせ、不動産やゼネコン、商業施設等のインフラ関連の企業へ新たなグリーン領域の新規事業共創支援を行い、環境分野の新規事業共創のエコシステムの中核を担うプレイヤーとして、事業インパクトの最大化を目指す。
資金調達を通じて、技術開発および事業開発の組織体制強化を図るとともに、資本提携ベースでの新規事業共創パートナーとの連携強化を計画している。2025年度初めには、事業会社やCVCを中心としたプレシリーズAラウンドの資金調達も予定している。また、シンガポール、インドネシア、マレーシア、ベトナム、米国、ブラジル等における政府や企業との連携を強化し、グローバルでの早期事業化を目指す。