福岡発の学生向けフードデリバリーアプリ「PECOFREE」を運営する株式会社PECOFREE、シリーズA延長ラウンドにて資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.28
福岡発の学生向けフードデリバリーアプリ「PECOFREE」を運営する株式会社PECOFREEは、2024年3月に実施したシリーズAの延長ラウンドに続き、資金調達を実施した。
【資金調達の概要】
<既存投資家>
イジゲングループ株式会社、株式会社NCBベンチャーキャピタル、RKB毎⽇放送株式会社、株式会社テノ.ホールディングス、株式会社Sun Asterisk、三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社セゾン・ベンチャーズ、三菱UFJキャピタル株式会社、NES株式会社、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(ほうわ創業・事業承継支援ファンド)、大分ベンチャーキャピタル株式会社の運営する大分VCサクセスファンド6号投資事業有限責任組合、Future Food Fund株式会社(Future Food Fund 2号投資事業有限責任組合)
<新規投資家>
アグリビジネス投資育成株式会社
今回調達した資金は、アプリの顧客体験向上や新機能開発、学校・家庭・給食会社の食のプラットフォームとして成長するための戦力強化に投資される。具体的には、プロダクト開発や採用・組織体制の強化、PR・マーケティング投資に使用される予定である。
日本の給食業界は、近年の物価高騰により大きな影響を受けている。2024年8月に総務省が発表した全国消費者物価指数によると、生鮮食品を除く食料の価格は前年同月比で2.9%上昇した。特に米の価格は過去最大の29.9%上昇しており、学校給食や食堂を運営する事業者にとっては、柔軟な価格転嫁が難しい状況にある。そのため、運営コストの上昇が収益性を低下させ、多くの学校で学食・給食の維持が困難になっている。
株式会社PECOFREEは、学校給食に関連する課題を解決するために、学校、給食会社、ITを組み合わせた新しい食のソリューションを提供することを目指している。PECOFREEは、産業給食業界のデジタル化を推進し、収益化可能なシステムを構築することで、持続可能な学校給食の実現を図っている。
2021年4月のサービス開始以来、PECOFREEは学校、学童保育、企業を含む1,200施設以上で導入され、多くの学校や給食会社からの支持を得ている。今後の資金調達により、さらに顧客体験を向上させ、新機能を開発し、全国の学校や家庭、地域の給食事業者のニーズに応える体制を構築することが期待されている。