歩容解析技術を活用したヘルステックサービスの開発を行う磐井AI株式会社、資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.10.30
歩容解析技術を活用したヘルステックサービスの開発を行う磐井AI株式会社は、一般社団法人日本ディープラーニング協会および個人投資家からの第三者割当増資を通じて、資金調達を実施した。
磐井AI株式会社のビジョンは「健康でいられる時間を延ばし、喜びをいつまでも感じられるように」であり、歩容から認知機能低下の兆候を検知し、予防につながる個別最適なアドバイスを行う「D-walk」を中心に様々なヘルステックサービスを展開している。
昨今、高齢化が進む日本において、認知症の患者数は増加の一途をたどっている。2025年には5人に1人が認知症を有するとの試算もあるほどで、これは非常に大きな社会課題となっている。認知機能が低下すると、歩行の様子に変化が現れることがわかっており、認知機能と歩行時の加速度・角速度の間には相関関係があることが報告されている。
「D-walk」は、学術研究を基に自社で開発されたプロダクトであり、日常生活の中で手軽に認知機能低下の兆候を検知できる仕組みを持っている。昨年度からは、一関工業高等専門学校と連携し、認知症予防に資する具体的な活動量を求める研究を開始している。将来的には、予防と早期検知を同時に実現できるサービスを提供することが期待されている。
今回の資金調達により、磐井AI株式会社は更なる経営基盤の強化を図り、予防・検知システムの精度向上に向けたデータ測定を実施する計画である。また、製品開発および国内市場の獲得に向けたマーケティング活動の強化も行う予定である。