ライノフラックス株式会社、シードラウンドにて2億円の資金調達を実施ー累計総額2.8億円に
uniqorns編集チーム 2024.10.30
ライノフラックス株式会社は、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、Beyond Next Ventures株式会社、グローバル・ブレイン株式会社が運営する株式会社島津製作所のCVCファンドを引受先とした第三者割当増資により、シードラウンドにて2億円の資金調達を行った。
また、同社の革新性が評価され、環境省、公益財団法人京都産業21、国立大学法人京都大学の補助金事業に採択された。これにより、合計調達金額は2.8億円となる。
ライノフラックス株式会社は、質の悪い炭素資源から化学反応を適切に利用して大量の電気エネルギーと高純度のCO2を回収する湿式ケミカルルーピング技術を有する。同社の技術を用いることで、これまで利用できなかったバイオマス資源からでも効率よく、経済的に電気エネルギーを回収できるようになる。さらに、副産物として植物が大気から吸収したCO2を純度99.9%以上の状態で直接回収できるため、固定・再利用することで大気中のCO2削減に寄与する。
今回の資金調達により、1畳サイズの小規模実証機を製作し、研究所内で発電およびCO2回収の実証を行う計画である。すでに詳細設計を完了しており、2024年12月の完成を目指して製作を進めている。投入するバイオマス資源として、木材、農業残渣、食品原料加工残渣、酒類・飲料加工残渣などを計画している。また、研究開発体制・事業開発体制の更なる強化を目的として、人材採用を積極的に行う予定である。なお、商用化は2028年を見込んでいる。