不育症・不妊症の検査である「β2GPIネオセルフ抗体検査」を提供する株式会社Revorf、約3億円の資金調達を実施

Image Credits: 株式会社Revorf

不育症・不妊症の検査である「β2GPIネオセルフ抗体検査」を提供する株式会社Revorf、約3億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.10.31

株式会社Revorfは、日本ベンチャーキャピタル株式会社、UntroD Capital Japan株式会社、住友商事株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社、ZACROS株式会社、Bio Engineering Capital株式会社、ならびにBeyondge株式会社を引受先とし、総額約3億円の資金調達を実施した。

本調達により、同社は自己免疫疾患の新規メカニズムに基づく不育症・不妊症の検査である「β2GPIネオセルフ抗体検査」の国内外での展開や、さまざまな自己免疫疾患を対象としたネオセルフ検査・創薬、ならびに量子関連技術を用いたアロステリック創薬技術の研究開発に投資していく計画である。

自己免疫疾患の新規メカニズムに基づく不育症・不妊症の検査「β2GPIネオセルフ抗体検査」は、不育症の原因の約20%を占める流産や血栓症などを引き起こすネオセルフ抗体を血液検査で調べる新たな検査である。近年では不妊症にも関連することが報告されている。臨床研究では、検査結果が陽性の場合、対応する治療が実施された群において、不妊症では妊娠率が2倍以上、不育症では生児獲得率が約1.7倍以上高い結果が確認されている。
現在、国内150以上の医療機関向けに展開している。今後、本検査が先進医療として承認された場合、自治体からの医療費補助の適用が想定され、患者の自己負担が軽減されることで、更なる普及が期待される。

また、同社では量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用し、従来多大な労力とコストを要する実験的手法で特定していたアロステリックサイトを、タンパク質の立体構造情報から計算により高精度に予測する技術を東芝デジタルソリューションズ株式会社と共同で開発している。本技術を基盤とした独自のアロステリック創薬により、創薬困難とされていたタンパク質(undruggable target)についても創薬可能な新規ターゲット領域を検出し、創薬が可能となるため、創薬ターゲットの枯渇により有効な治療薬の創出が困難であるという課題の解決が期待される。

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