量子コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェアを開発する株式会社QunaSys、シリーズBラウンドにて17億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.11.01
量子コンピュータ向けアルゴリズム・ソフトウェアを開発する株式会社QunaSysは、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が運営する未来創生3号ファンドをリードインベスターとして、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、富士通ベンチャーズ株式会社、三菱電機株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社、KDDI株式会社、京セラ株式会社などの各社が運営または運営に関与するファンド、及び日本ゼオン株式会社を引受先とし、シリーズBラウンドで計17億円の資金調達を実施した。
また、同時に三井住友銀行と5億円のコミットメントライン契約を締結し、KDDI株式会社、京セラ株式会社と資本業務提携に向けて合意した。
同社は量子アルゴリズムの研究開発を進め、富士通や三菱電機などの企業や研究機関との共同研究を通じて、量子化学計算の新手法QSCIの開発や、誤り耐性量子コンピュータ時代の到来を見据えた新たな応用方法の開拓を行っている。また、量子アルゴリズムの開発者や研究者向けに、オープンソース量子計算ライブラリQURI Partsや、誤り訂正量子計算を見据えたQURI SDKを提供することで、業界の発展に寄与している。
今回調達した資金を活用し、国内外での事業推進を図る予定である。QunaSysは、「量子コンピュータが産業に貢献する未来へ。」というビジョンのもと、エンドユーザー企業やパートナー企業と共に、産業課題を解決する応用領域の開拓や実応用のための技術開発を進めていく予定である。