Modular、AIモデルの最適化と作成のためのツールを構築するために1億ドルを調達

ModularはAIシステムを開発し最適化するためのプラットフォームを構築しているスタートアップであるが、Google Ventures、SV Angel、Greylock、Factoryを引率するGeneral Catalystによる出資ラウンドで1億ドルを調達したことを発表した。

ModularのCEOであるChris Lattnerによると、この資金調達額は製品の拡大、ハードウェアのサポート、Modularのプログラミング言語「Mojo」の拡大に充てられる予定だという。

Modularは、AIシステムを大規模に構築・維持するための複雑さを取り除くことを目的として、元Google社員であるLattnerとTim Davisによって2022年に設立された。

Modularは、既存のクラウド環境、GoogleのTensorFlow、MetaのPyTorchなどの機械学習フレームワーク、そして他のAIアクセラレーションエンジンにも対応したエンジンを提供し、トレーニング済みのモデルをインポートして、ネイティブのフレームワークよりも最大7.5倍高速に実行できるようになった。

Modularのもう一つの看板製品であるMojoは、Pythonの使用感覚と、キャッシング、適応的コンパイル技術、メタプログラミングなどの機能を組み合わせたプログラミング言語であり、来月初旬に一般提供される予定だ。

AI決定者の半数以上が最新のAIツールを展開する際に障害に直面しているという調査結果があるなど、AIの需要が持続可能な限界に迫っている現状において、ModularはAIの計算要件を削減することに焦点を当てている。

AIモデルは、古いモデルよりも10〜100倍大きく、公共クラウドインフラストラクチャはこの規模で実行するために構築されていないため、MicrosoftはAIを実行するために必要なサーバーハードウェア不足に直面していると警告している。モジュールがAI開発の複雑さに取り組むことで、AI製品とサービスをより手頃な価格、持続可能かつアクセスしやすくすることを目指している。