ControlRooms.ai、産業向けトラブルシューティングプラットフォームのために1,000万ドルを調達

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ControlRooms.ai、産業向けトラブルシューティングプラットフォームのために1,000万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.08.29

このたび、テキサス州オースティンに拠点を置くControlRooms.aiが、AI技術を活用した産業向けトラブルシューティングプラットフォームの開発に向けて、シリーズAラウンドにて1,000万ドルを調達したことを発表した。

このラウンドは、Amity Ventures、Tokio Marine Future Fund、S3 Ventures、GTM Fund、Alpha Square GroupおよびFJ Labsが参加し、Origin Venturesがリードしている。
これにより、同社はこれまでに総額1375万ドルを調達している。

平均して、工業製造業者は年間約800時間の計画外ダウンタイムを経験しており、週に15時間以上に相当しる。ダウンタイムに伴う予想外のトラブルシューティングのコストは、生産性の低下や収益の損失などを招き、年間500億ドルに上ると推定されている。

しかしながら、多くの企業が今でも手動でトラブルシューティングを行っている。ControlRooms.aiは、そのような現状を変えることを目指し、AI技術を活用したトラブルシューティングプラットフォームを開発した。

同社は、工業製造業者向けにAIによる解析アプリケーションを開発し、トラブルシューティングプロセスを自動化することに成功した。同社のAIは、工場の振る舞いを予測し、エンジニアやコントロールルームオペレーターがそれを気づく前に、潜在的な問題を検出する。

ControlRooms.aiは、化学産業をはじめとする重工業界向けのAI技術を活用したトラブルシューティングプラットフォームを提供しており、現在5つの顧客に導入されている。

同社は、この新資金を製品開発と、化学、石油化学、エネルギー、材料分野をはじめとする重工業界向けのマーケティング・販売活動に充てる予定である。同社は現在、R&Dを進め、将来的に自社プラットフォームに生成AI技術を取り入れる方策について詳細な検討を行っている。