DarrowがAIを活用してクラスアクション訴訟の潜在性を分析するために3,500万ドルを調達

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DarrowがAIを活用してクラスアクション訴訟の潜在性を分析するために3,500万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.09.19

アメリカのAIベースのスタートアップ、Darrowは、公開文書を解析し、集団訴訟の可能性を調査するAIを開発している。Darrowは、データプライバシー違反や環境汚染などの領域でクラスアクション訴訟の潜在性を探し出すために、大量の公開データを解析するAIベースのデータエンジンを開発している。

このたび、Darrowは3500万ドルの資金調達を行った。この資金調達により、Darrowはエンジニアやビジネス開発の人材を増やし、検索と分析ツールに新たな法的領域を追加し、大規模な言語モデルや他の技術資産の拡充に投資する予定である。

Darrowは、NYCを拠点にし、テルアビブにもオフィスを構えている。2020年にCOVID-19の影響を受けて設立されたDarrowは、法律家たちの働き方の変化に対応している。

Darrowのテクノロジーは、「ジャスティスインテリジェンス」プラットフォームと呼ばれており、ビジネスインテリジェンスではなく、法的違反と潜在的な訴訟を示すパターンに最適化された予測分析エンジンである。Darrowは、ニュースフィード、ソーシャルメディアのやり取り、規制機関や他の組織に提出された消費者の苦情、行政報告書、SECの提出書類、環境報告書、裁判所の公判記録など、数千の公開情報源をクロールし、データと違反や潜在的な危険性の証拠との「つながり」を解析する。また、潜在的なケースの法的結果とその価値を予測する。

現在、50以上の法律事務所がDarrowの製品を使用し、数百人の弁護士の活動をサポートしており、新しいケースを見つけて開発するために積極的に取り組んでいる。

Darrowの設立者は、$63億ドルのクラスアクション市場において、リテラシー組織の存在が不足していると認識し、リテラシー組織を変革するための革新的な言語モデルを開発した。