資金調達を完了したKinkaku株式会社、画像生成クラウドAIサービス「Akuma.ai」正式版の提供を開始
uniqorns編集チーム 2023.10.03
株式会社Kinkakuは、2023年6月にANRI、East Ventures、その他個人投資家から資金調達を完了し、画像生成クラウド「Akuma.ai」の正式版を提供した。Akumaは、どんなStable Diffusionモデルでも画像生成が可能なWebサービスであり、Kinkakuは、ANRI、East Ventures、その他個人投資家からの資金調達を完了した。Kinkakuは、ゲームや二次元コンテンツ制作のために一貫性のあるアセット生成ができるよう、Akumaの機能を拡充する予定である。
Akumaは、独自のモデルを使用した画像生成AIであり、DALL-E、Midjourney、Stable Diffusionなどのモデルが存在している。クリエイティブな活動では、個々の好みやユースケースがある。Akumaは、特定のアートスタイルやキャラ・モノの生成に特化したモデルを使用したいニーズや、独自のAIモデルをトレーニングしたいというニーズに応えるために、Stable Diffusionをベースにしたクラウド上で動作することができる。
Akumaの特徴は次の通り。
1. 簡単だけど、プロ仕様
従来、独自のモデルを使用した画像生成には、環境構築やハイスペックなGPUが必要だった。しかし、Akumaを使用すれば、クラウド上ですべてが完結する。アカウント登録だけで、「Stable Diffusion web UI」などの上級者向けツールのように、設定を自由自在にコントロール可能。
2. どんなモデルにも対応
Stable Diffusionのモデルであれば、どんなモデルでもクラウド上にアップロードして画像生成が可能。独自のモデルを使用するためのセットアップは必要ない。
3. 生成したアセットやプロンプトの管理
生成した画像素材データやプロンプトなどの設定は、ワークスペースごとに管理できる。今後は、チームでのコラボレーション機能も追加予定。
【料金体型】
月額:$10(税込)〜
今後の展開は次の通り。
1. 一貫性のある生成を可能に
ControlNetやLoRAなど、Stable Diffusionの最新の手法を使用した出力のコントロールを、誰でも簡単に利用できるよう機能を拡充していく。
2. 独自モデルのトレーニング
誰でも自分のデータを使用して、独自モデルのトレーニングをクラウド上で実行できるようにする予定である。ファインチューニングのインフラ基盤やノウハウを提供していきたいと考えている。
3. 画像以外のメディア生成
画像以外にも、2Dアニメーションや3Dアセットなど、ゲーム・二次元コンテンツ制作に必要なメディアの生成に取り組む予定。
このリリースの背景として、日本のゲーム・アニメは世界中で人気のあるコンテンツとなっているが、コンテンツ制作は常に予算との戦いだ。生成AIの利用にはまだ課題があるが、Akumaは使いやすさを重視し、業界のワークフローを深く理解することで、シンプルなソフトウェアを提供していく。