パワーアンプの新興企業Falcommが400万ドルを資金調達
uniqorns編集チーム 2023.09.23
Falcommは、ジョージア州アトランタを拠点とする半導体スタートアップであり、Wi-Fiネットワークや衛星からスマートフォンやIoTなどのコンシューマープロダクトまで、さまざまなハードウェアのエネルギー消費を削減するための新しいタイプのパワーアンプを開発している。
パワーアンプの効率性は、エネルギー消費の増加に伴い、ますます重要な機能となっている。Falcommのパワーアンプは、トランジスタのすべての異なる端子で同時に信号を送信することを可能にし、Edgar Garay氏の言葉によれば、これによりトランジスタの「ニー電圧」を下げることができる。その結果、Falcommのパワーアンプは競合他社の25-35%に対して、28 GHzで50%以上の効率を実現している。
パワーアンプの市場規模はGaray氏によれば230億ドル。もちろん、会社はまずは、衛星企業、無線インフラストラクチャメーカー、Wi-Fi OEMなどを対象に焦点を絞る。
Falcommは「ファブレス」のチップ企業であり、自社のチップの製造をファウンドリに委託している。そのため、直接顧客に半導体製品を販売するか、技術をメーカーにライセンス供与することで収益化することができる。
投資家たちは、Falcommのパワーアンプ技術に対する信頼を示している。このスタートアップは、2023年のDisrupt Startup Battlefield 200企業の1つであり、Squadra Venturesとのタームシートに署名し、9月22日に400万ドルの資金調達ラウンドを完了することを発表しているGaray氏が電気工学の博士号を取得したジョージア工科大学からスピンアウトした企業であり、これは同社にとって2回目の株式資金調達である。
Falcommは、新たな資金調達の収益を採用活動に充てる予定である。