東大発・株式会社Pale BlueがシリーズBにて10億円の資金調達ー累計額はデット含め20億円に
uniqorns編集チーム 2023.10.05
株式会社Pale Blueは、シリーズBの1stクローズで10億円を調達したと発表した。三井住友海上キャピタルとインキュベイトファンドがこのラウンドに参加した。これにより、同社の累積調達額はデットを含めて20億円に達した。
Pale Blueは、東京大学大学院新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻の小泉研究室のメンバーを中心に2020年4月に創業された。
また、Pale Blue は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(DTSU 事業)の DMP フェーズ(量産化実証)に採択されたことも明らかにした。同社では調達した資金を使うなどして、小型人工衛星向け推進機の価値向上や量産の研究開発を加速させ、生産拠点を立ち上げる。
人工衛星はロケットで打ち上げられ定められた軌道に投入されるが、その後、軌道修正や移動をするためにはスラスタが必要になる。この際の推進剤にはヒドラジンのような化合物が用いられることが多いが、人体に毒性のある劇物であるなどの理由から取り扱いが難しく、大型の衛星にしか搭載できない。Pale Blue は、超小型衛星にも搭載しやすい水を推進剤としたスラスタを開発した。