インフルエンサー向けにフード・デリバリー・ブランドを展開するLanchが690万ドルを調達

Image Credits: Lanch

インフルエンサー向けにフード・デリバリー・ブランドを展開するLanchが690万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.10.13

Lanch(ランチ)は、インフルエンサー向けのフードデリバリーブランドを作成するスタートアップで、690万ドル(650万ユーロ)の資金調達を行った。
Lanchは、インフルエンサーやクリエイターと提携し、アドホックなフードデリバリーブランドを展開している。これらのブランドは「仮想キッチン」で調理される。つまり、既存のレストランやその他の小売りキッチンの空きスペースを利用する。

Lanchによる最初の試みは、ドイツのYouTuberであるKnossiとTrymacsと共同で作成したピザブランド「Happy Slice」で、ローンチの週末には3万枚以上のピザが売れた。この成功が投資家の注目を集めた。現在、LanchはドイツのミュージシャンであるLucianoとのパートナーシップで「Loco Chicken」というブランドの準備を進めている。

シリーズAラウンドの資金調達は、Felix CapitalとHV Capitalが主導し、いくつかの個人も参加している。評価額は非公開である。

Lanchは、データを提供するだけでなく、そのマーケットプレイスのもう一方である提携レストランにもデータを提供している。レストランが正しく機能するためには、集客数を最大化し、スタッフやリソースの使用を最適化することが重要である。Lanchの提案は、キッチンの効率的な利用方法をサポートするだけでなく、需要の高い商品について即座に顧客データを提供し、もし何か問題があれば修正するためのアラートを提供するというものである。

この期待によって、MrBeastのようなスキャンダルを回避できるというわけだ。
Happy Sliceでは70のレストランで展開を開始し、Loco Chickenでは100店舗に拡大する予定である。来年までに、合計500以上の場所を展開することを目指している。その後は、デリバリーにとどまらず、物理的な飲食店やその他の食品関連製品や体験にも拡大する予定である。

同社は現在、オーストリアでのサービスを開始するために取り組んでおり、イギリス、スペイン、オランダ、フランスに拡大する予定である。各マーケットごとに3〜4人のクリエーターと提携する予定であり、より管理しやすい数となるだろう。