AgentSyncがシリーズBで5,000万ドルの資金調達

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AgentSyncがシリーズBで5,000万ドルの資金調達

uniqorns編集チーム 2023.10.26

InsurtechスタートアップのAgentSyncが、別のモデルで保険業界に取り組んでいる。同社は異なるパーティ間でAPIを介して情報を統合することに焦点を当てており、このモデルはより実現可能なもののようだ。

AgentSyncは最近、5,000万ドルのシリーズB拡張ラウンドを調達した。前回の投資家が主導し、CraftとValorがリード投資家として戻ってきた。

AgentSyncは、2021年に1億2000万ドルの評価額で資金調達を行ったが、新しい評価額は公表されていない。

AgentSyncのCEO兼共同創設者であるNiranjan Sabharwal氏によれば、保険会社は最近の数四半期でいくつかの外部要因に対処する必要があった。これには、災害的な出来事(保険業者にとって明らかに好ましくないこと)に加え、労働力と材料費の上昇による保険金支払いの増加が含まれる。

AgentSyncは、業界の保守的な姿勢に対応しながら、自社ビジネスを再編した。同社は財務計画を見直し、経費を削減し、社内の従業員を再配置して状況に合わせた。

それにもかかわらず、同社は引き続き成長し、顧客獲得費用(CAC)と顧客の長期価値(LTV)の比率など、主要なSaaSメトリクスにおいて適切な位置にある。通常、スタートアップのLTVは、CACの約3倍であることが望ましいが、AgentSyncは現在、LTV:CAC比率が3.6倍である。

興味深いことに、同社は再度資金を調達する必要があったわけではなかった。なぜ、コスト削減と喜ばしい営業指標を持つ状況下でさらなる資本を調達するのでだろうか?奇妙なことに、市場がそれを要求したためと思われる。