遠隔ICUサポートのVitaars、日本ベンチャーキャピタルなどから5.1億円を調達

Image Credits:株式会社Vitaars

遠隔ICUサポートのVitaars、日本ベンチャーキャピタルなどから5.1億円を調達

uniqorns編集チーム 2023.06.27

兵庫・神戸に本拠を置く株式会社Vitaars(以下、Vitaars)は27日、直近のラウンドで約5.1億円を調達したと明らかにした。
このラウンドは日本ベンチャーキャピタル株式会社、株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル、東海東京インベストメント株式会社、株式会社イチネンホールディングス、ARKRAY & PARTNERS Pte.Ltd.、イノベーション・エンジン株式会社、および個人投資家が参加した。

Vitaarsは、兵庫県神戸市を拠点に遠隔ICUサポートシステムの研究開発と遠隔ICUを中心とした遠隔医療事業の推進に力を注いでいる。医師である中西智之氏(現・代表取締役社長)らにより2016年に創業した。
全国的な集中治療専門医、専門看護師の不足や地域偏在という課題に対し、ICTを活用した遠隔ICUの国内導入というソリューションを提供し、遠隔麻酔・遠隔救急等の周辺領域でも事業を推進している。このような状況を踏まえ、医療従事者が本当に役に立つと思えるシステム・サービスを全国で必要としている病院・施設へ提供することを目指している。

Vitaarsは今回調達した資金をもとに、遠隔ICUサポートシステムの研究開発と、遠隔麻酔・遠隔救急等の周辺領域での事業推進体制の強化を推進する。また、日本全国の医療の質の均一化と医療従事者の働き方改革へも寄与することを目指している。

これにより、全国の患者が質の高い医療を受けられる環境を整えるとともに、医療従事者の働き方改革を支援し、医療現場における生産性向上に寄与することを目指している。Vitaarsの遠隔ICUサポートシステムは、ICUの医師や看護師が、遠隔地からリアルタイムに患者の状況を把握し、適切な医療処置を指示できるようになるものだ。

これにより、集中治療が必要な患者の治療に遅れが出ることを防ぎ、また医師や看護師の負担を軽減する。また、遠隔麻酔・遠隔救急等の周辺領域での事業推進にも注力しており、これにより、地域による医療格差の解消や、地方医療の充実を図ることが可能となる。

今回の資金調達により、Vitaarsはこれらの取り組みをさらに加速し、医療の質の向上と医療従事者の働き方改革につなげることを目指している。全世界の人々に最高の医療を届けるための取り組みを続け、今後も注目のベンチャー企業となるだろう。