Kuva Spaceが1,660万ユーロのシリーズAラウンドを調達し、高分光画像の展開を拡大
uniqorns編集チーム 2023.11.02
フィンランドで設立された高分光画像のスタートアップ、Kuva Spaceは、今後10年間に最大100基の衛星を展開するため、1,660万ユーロ(約17,600万ドル)のシリーズAラウンドをクローズした。
このスタートアップは、元々Reaktor Space Labと呼ばれており、2016年に設立され、最初の4年間は欧州宇宙機関などの企業のためにナノサテライトの開発に注力していた。現在までに3基の衛星を打ち上げ、そのうちの1基は小型高分光カメラのデモンストレーションを含んでいた。
2020年頃になって、同社は高分光衛星群を追求することを決定し、2021年10月には4,200万ユーロ(約4,850万ドル)のシードラウンドをクローズした。
Kuvaは、ソフトウェアを使用して異なるバンドの画像を重ね合わせる2Dイメージングシステムを使用しているため、競合他社と比べてグラウンドピクセルサイズが最小であると述べている。(来年には2基の商用マイクロサテライトを打ち上げる予定である。)同社はまた、どのバンドを衛星が測定するかを選択することもできる。これは顧客にとってより良い結果を得るための重要な方法である。
Kuvaは、顧客が事前に衛星を指示する必要がない、すぐに利用可能なデータを通じて顧客に洞察を提供する予定である。同社の目標は、今後2年間で6基の衛星の群を使用して、週に1回以上の再訪率を実現することである。同社は2026年までに世界の多くの地域でほぼ毎日の再訪を実現し、2030年までに軌道上に100基の衛星を展開する計画である。
このスタートアップは、欧州委員会との契約を獲得し、NATOイノベーションチャレンジでも優勝しており、米国国防総省や他のアメリカの機関との連携の機会を開くために、米国法人を設立することを目指している。米国国家偵察局などのいくつかの機関は、このようなデータに興味を示している。同社は現在20人の従業員を抱えているが、今後数か月でチームを3倍に拡大する予定である。
このラウンドは、既存の投資家であるVoima VenturesとNordic Foodtech VCが共同リードし、シンガポールのファンドEarth VCも参加した。このラウンドには、Springvestというフィンランドの成長ファンドからの資本と、Business Finlandからの非株式資金も含まれている。