英インシュアテックHyperexponentialが7,300万ドルを調達、米国での事業拡大を視野に
uniqorns編集チーム 2024.01.11
Hyperexponentialは、ロンドンを拠点にする保険テクノロジースタートアップであり、財産損害保険(P&C)業界において「意思決定インテリジェンス」を提供している。この企業は、シリーズBの資金調達ラウンドで7300万ドルを調達した。
このラウンドは、ボストンに拠点を置くベンチャーキャピタルファームのBattery Venturesがリードし、既存の投資家であるHighland EuropeとAndreessen Horowitz(a16z)も参加した。
2017年に設立されたHyperexponentialは、保険会社や再保険会社がより良い価格設定の意思決定を行うために、予測データと広範な情報源から得られる洞察を活用している。このデータは、特定の領域でニッチで乏しく、非常に断片化している場合でも活用される。
HyperexponentialのHx Renewソフトウェアを使用すると、保険会社は予測モデルを構築し、データソースとワークフローをシステム間で統合するためのAPIにアクセスできる。自動化と機械学習により、リスクを評価し、常に変動するデータから洞察を得ることができる。
Hyperexponentialは以前、2021年に1800万ドルの資金調達ラウンドを実施し、その間に売上を10倍に増やし、利益を上げ続けてきたと主張している。また、同社は保険大手のAvivaなどの大手クライアントを抱えていると述べている。
今回の最新の投資は、これらの主張を支持していると言える。7300万ドルの資金調達ラウンドは、現在の経済状況では目立つ存在であり、対象のスタートアップが魅力的なバランスシートと堅実な成長トラジェクトリを持っていることを示している。
さらに、Hyperexponentialが有名な米国のベンチャーキャピタルファームを引き入れていることは、国際市場への展開の計画を示しており、同社は現在のイギリスとポーランドでの事業に加えて、利益の見込めるアメリカ市場への進出を確認している。
最大手の米国の2つのベンチャーキャピタルファームからさらに7300万ドルの資金調達を受けたHyperexponentialは、今年からグローバル展開を開始するための十分な資金を持っている。ニューヨークオフィスを開設し、従業員数を200人以上に倍増させる計画である。同社はまた、中小企業向けの保険を含む隣接する市場への拡大も計画している。