Albedo、地球から非常に近い軌道を周回する衛星を構築するため、3,500万ドルを増資で調達

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Albedo、地球から非常に近い軌道を周回する衛星を構築するため、3,500万ドルを増資で調達

uniqorns編集チーム 2024.01.23

アルベドは、商業用の軌道画像を提供することを目指す衛星スタートアップである。

アルベドの共同創設者兼CEOであるハダッドはロッキード・マーティンでアメリカ政府向けの機密遠隔センシング衛星の開発に従事していた。1年後、ハダッドはロッキードの同僚であるエイジェイ・ラセーターとエンジニアのウィンストン・トライと共にアルベドを設立した。アルベドは、商業顧客に10センチメートルの解像度の光学画像を、過去に比べて低コストで提供することを目指している。

このような低解像度を市場が許容する価格で提供することは、困難な課題である。イランの打ち上げ施設の画像を撮影したような軍事衛星は、それぞれ数十億ドル以上かかると広く信じられている。しかし、デンバーに拠点を置くアルベドは、光学側での大きな革新ではなく、非常に低い地球周回軌道(VLEO)で運用される衛星バスプラットフォームを通じて、コストを大幅に削減することができると述べている。

アルベドは、他の地球観測プレーヤーとは異なり、地球の周りの低軌道(LEO)ではなく、より少なくとも知られているが適切に名前が付けられているVLEOに焦点を当てている。アルベドはほとんど完全に垂直統合されており、この環境に最適化された衛星バスを設計している。それには、ガイダンス、ナビゲーション、制御(GNC)システム、衛星を迅速に再指向し画像がぼやけないようにするために使用されるロボティクスとソフトウェア、太陽電池アレイ、ミッション計画と運用コンセプトが含まれる。それにより、各衛星が平均して4年間軌道上にとどまることが保証される。

2022年9月、Y Combinatorを修了した約1年後、アルベドは4800万ドルのシリーズAラウンドを調達したことを発表した。今回、同社はシリーズA-1の資金調達で3,500万ドルを調達したと発表した。

アルベドの投資家には、ビル・ゲイツのBreakthrough Energy Venturesや防衛技術に特化したShield Capitalなど、商業と防衛の両方の用途が含まれている。この最新の資金調達は、産業巨人Standard Industriesの投資部門であるStandard Investmentsが主導した。新たな投資家としては、Booz Allen Ventures、Cubit Capital、Bill Perkinsが参加した。また、BreakthroughとShieldをはじめとする既存の投資家、Initialized Capital、Y Combinator、Giant Step Capital、Republic Capitalなどもこのラウンドに参加している。これにより、同社の資金調達総額は9700万ドルに達した。

現在、アルベドは2025年上半期に最初の商業衛星の打ち上げに向けて取り組んでいる。ハダッドはその日付以降のタイムラインを明示することを辞退したが、次の目標は1日あたりの世界的な再訪率を提供する6つの衛星のブロックを打ち上げ、最終的には1日あたり5回の再訪を提供する24機の衛星構成を実現することである。