株式会社フーモア、webtoon制作の拡大を狙い、米国SIG、株式会社KADOKAWA、株式会社MAPPA、NVCCなどから7.9億円を調達
uniqorns編集チーム 2023.07.06
東京都中央区に本社を置く株式会社フーモア(代表取締役:芝辻 幹也、以下フーモア)は、SIG Asia Investment, LLLP(米Susquehanna International Groupの関連会社、以下SIG)、株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野 剛)、株式会社MAPPA(東京都杉並区、代表取締役 大塚 学)、日本ベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:多賀谷 実)が運営するNVCC9号投資事業有限責任組合などを引受先とする第三者割当増資と、金融機関からのデットファイナンスを行い、7.9億円の資金調達を達成した。また、SIGのAmber Liu氏がフーモアの社外取締役に就任した。
フーモアはクリエイティブ制作およびIP開発の会社である。「クリエイティブで世界中に感動を届ける」という活動を行っており、ソーシャルゲームのキャラクターデザインなどを行うゲームクリエイティブ事業、分かりづらいことを分かりやすく伝える漫画広告事業、人気IPのグッズ化などを展開するIPビジネス事業を通じて、この理念を実現している。今回、急成長が見込まれるwebtoon事業の拡大を目指し、資金調達を行った。
この資金調達により、フーモアはハイクオリティなwebtoon制作スタジオの体制を強化し、webtoon事業のグローバルな展開を加速させる予定だ。
webtoonとは、縦にスクロールしながら読むことができる、スマートフォンに特化したフルカラーのデジタル漫画のことである。日本の従来の横読み漫画とは異なり、ページのめくる方向が世界共通であるため、国内外における市場が急速に拡大している。
フーモア制作のwebtoonの一例として、「デモンズ・クレスト」がある。その他、フーモア制作作品の一覧はウェブサイトで確認できる。
今後の事業展開について、フーモアはコンテンツパワーの拡大と海外展開を予定している。経団連のクリエイティブエコノミー委員会が発表した提言によれば、日本発コンテンツの海外市場規模は2033年に現状の4.5兆円から15~20兆円に拡大することが目標とされている。フーモアは、急成長が予想されるwebtoonが、日本発コンテンツによる海外市場の開拓に一役買うと考え、制作作品の拡充を進める。
また、制作体制の生産性向上も目指している。分業制のスタジオモデルを採用し、クリエイターがそれぞれの得意領域で活躍できるようにすることで、高品質な作品づくりを行っている。
フーモアでは現在、イラストレーターや漫画家、クリエイターを大募集している。制作アシスタントやアートディレクターの職も募集中で、詳しくはウェブサイトで確認できる。