ナイジェリアの家庭や企業に太陽光発電システムを提供するArnergy、シリーズAにて300万ドルを調達

ナイジェリアのクリーンテックスタートアップであるArnergyは、分散型再生可能エネルギー製品とソリューションに取り組む企業で、新たに300万ドルの資金調達を行った。
このブリッジラウンドは、シェルの支援を受けるオフグリッドエネルギーインパクト投資会社であるAll Onによって資金提供された。

この資金調達は、Arnergyが2019年に900万ドルのシリーズAラウンドを確保してから5年後のことである。このラウンドには、Bill GatesのBreakthrough Energy Ventures、ElectriFI、Norfundを含む他の企業も投資家として参加した。

Arnergyは、2013年にとKunle Odebunmiによって設立され、ビジネスや家庭にクリーンで信頼性の高いエネルギーを提供することを目的とした持続可能なエネルギーサービスの提供業者として始まった。
同社のエネルギーシステムは、断続的な電力供給や信頼性の問題に対処するために設計されており、ホスピタリティ、教育、金融、農業、および医療の分野を含む、住宅顧客や企業が手頃な価格で信頼性のある分散型エネルギーシステムにアクセスし、設置することができるようになっている。

シリーズAの資金調達前に、Arnergyは2,000以上のクライアントのために2メガワット以上の電力をインストールしていた。また、ナイジェリアのBank of Industryなどの地元の貸出機関や海外の貸出機関から数年間にわたり400万ドルの債務資金調達を行い、これにより7メガワット以上のソーラーPVシステムの展開と20メガワット以上のリチウムバッテリーエネルギーストレージソリューション(BESS)の設置が実現した。

市場の動向の変化を受けて、Arnergyは事業拡大に向けて新たな資金調達を行い、販売アプローチを変える予定である。
ArnergyはシリーズBラウンドを準備中であり、今四半期に終了する予定である。今後の資金調達ラウンドは、事業拡大とナイジェリア内外での再生可能エネルギー製品とソリューションの採用を加速させることを目的としている。