つばめBHB株式会社がシリーズCにて総額53億円の資金調達ー累計資金調達額は76億円に
uniqorns編集チーム 2024.02.21
つばめBHB株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役CEO 中村公治)は、このたびシリーズCラウンドとして、国内外の既存投資家及び新規投資家を引受主とした第三者割当増資による総額約53億円の資金調達を実施した。つばめBHBは、小型分散型アンモニア製造プラントの社会実装・商用化を目指し設立され、今回の資金調達によりその目標に一歩近づいた。
つばめBHBは、シリーズCラウンドで総額53億円を調達した。このラウンドでは、初の海外投資家であるドイツのHeraeus Beteiligungsverwaltungsgesellschaft mbH(へレウス社)をはじめとする既存投資家と新規投資家が資金調達に参画した。これにより、つばめBHBの累計資金調達額は76億円に達した。
つばめBHBは、低温・低圧でアンモニア合成が可能な小型分散型アンモニア製造プラントを開発している。アンモニアはグリーンエネルギーの一環として注目されており、その需要は世界中で高まっている。つばめBHBの技術を活用することで、地産地消が可能な小型プラントでのアンモニア生産が実現し、環境負荷も低減される。
今回の資金調達において、へレウス社が初めて海外投資家として参画した。へレウス社はドイツを本拠地とするテクノロジー企業であり、グローバルに活動している。つばめBHBとへレウス社の連携により、ヨーロッパを中心にアンモニア事業の開発とサプライチェーンの強化を進めることができる。
アンモニアは炭素国境調整措置(CBAM)や気候変動問題に対する解決策として注目されている。つばめBHBの技術によるグリーンアンモニア生産は、二酸化炭素排出量を削減し、脱炭素社会の実現に貢献する。
つばめBHBは、今回の資金調達を活用して、小型分散型アンモニアプラントのコスト低減や商用化の研究・開発、次世代触媒の技術開発、人材の採用費・人件費の支出などに取り組んでいく。また、海外展開も進め、世界各地で小規模プラントでのオンサイトアンモニア生産を実現するプロジェクトを推進する予定である。