株式会社マリが1億円の資金調達ーシリーズB累計額は4.4億円に

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株式会社マリが1億円の資金調達ーシリーズB累計額は4.4億円に

uniqorns編集チーム 2024.02.21

株式会社マリは、シリーズBラウンド(エクステンション)において、第三者割当による1億円の追加増資を実施した。これにより、シリーズBラウンド全体で4億4,000万円、累計で11億1,000万円の資金調達を達成した。

資金調達の目的は、睡眠時無呼吸症候群(以下、「SAS」といいます)の治療機器に関する研究開発と医学的検証の推進である。今後、人材の積極採用や開発試験、臨床研究などに取り組んでいく予定である。

なお、シリーズB(エクステンション)の主な引受先は、かんぽNEXTパートナーズ株式会社のJP LIFE NEXT1号投資事業有限責任組合である。

同社は、「世界の睡眠障害をやさしく解決したい」という思いから、SASに関連する非接触型治療器の開発と製造に取り組んでいる。

SASは、ご本人に自覚症状が乏しいと言われているが、放置すると高血圧、糖尿病、冠動脈疾患、心不全などを引き起こす可能性があり、近年では米国を含む各地で関心が高まっている。

しかし、一般的な療法とされているCPAP(マスクを着用する持続陽圧呼吸療法)には、途中で患者様が治療をあきらめてしまうケースがあるため、継続性の観点での課題が指摘されている。

そこで同社は、ミリ波レーダーなどを用いた非接触によるSAS治療器を開発し、患者様への負担を軽減した新しい治療方法の提供を目指している。

具体的には、国立大学法人京都大学との連携を深化させ、共同での研究開発と医学部附属病院での治験、さらには薬事承認に向けて推進している。