Tierra Biosciences、シリーズAにて1,140万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2024.03.12
Tierra Biosciencesは、AIを活用した新しいタンパク質の開発に向けて、1,140万ドルを調達した。このサンリアンドロ拠点の企業は、医薬品、産業、農業の組織が新しいタンパク質を数週間で開発できるようにするAIガイド型のカスタムタンパク質合成プラットフォームを開発した。
新たに調達したシリーズA資金の1,140万ドルにより、ネムゼク氏はTierraを商業化に向けてリードしている。この投資は、Adam Sharkawy(Novartisが2020年に買収する前のThe Medicine's社のディールメーカー)とCarmichael Roberts(ビリオネアの著名な投資家がバックアップする気候基金Breakthrough Energy Venturesでの投資活動で知られている)が共同設立したファンドであるMaterial Impactを中心に行われた。Prosus Ventures、In-Q-Tel(IQT)、Hillspire、Freeflow Ventures、Creative Ventures、Social Capitalなどの新規および既存の投資家も参加している。
Tierra Biosciencesは、2018年にSynvitrobioからリブランドした後、注目を浴びた。その後、同社は、Advanced Research Projects Agency–Energy、National Institutes of Health、Defense Advanced Research Projects Agencyなどの公的機関から720万ドルの助成金を獲得した。
2022年には、Synthego Corp.の最高商業責任者(CCO)を務めたネムゼク氏がCEOに就任した。ネムゼク氏は、SynthegoのCRISPRゲノム編集事業の商業拡大と成長を指導した。
Tierraは、抗体から食品用の成長因子まで、顧客がオンラインで注文できるタンパク質を提供している。このプラットフォームは、細胞外試薬またはタンパク質へのデジタルシーケンスを作成する。Tierraはタンパク質のためのDNAまたはコードを作成する。その試薬は顧客のタンパク質シーケンスと結合し、ロボットプラットフォームに投入されてタンパク質を作る。
Tierraは、製造された各タンパク質ごとにAIデータモデルを拡大しており、これまでに5,000以上のタンパク質を製造している。しかし、作り出すことのできるタンパク質は無限に存在する。
Tierraは既にいくつかの主要な医薬品、産業、農業の組織との関係を築いている。この新しい資金を利用して、より広範な顧客やパートナーに展開し、AIデータ生成の能力をさらに向上させる予定である。また、細胞外システムの産業固有の新しい開発や、製造可能なタンパク質の数量の増加にも取り組んでいる。現在、顧客の実験に適したミリグラム単位のタンパク質を製造することができ、今後1〜2か月でパイロットプログラムに適したグラム単位にスケールアップする予定である。