日本最大級AI学習アプリ「QANDA」を運営するMathpresso、韓国の通信大手KTより約12億円を調達

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日本最大級AI学習アプリ「QANDA」を運営するMathpresso、韓国の通信大手KTより約12億円を調達

uniqorns編集チーム 2024.03.14

Mathpresso, Inc.は、ソウル発のEd-techスタートアップ企業であり、日本最大級のAI学習アプリ「QANDA」の開発・運営を行っている。
Mathpresso社は教育に特化したLLM(大規模言語モデル)開発のために、韓国の通信大手KTから約12億円の戦略出資を受けた。
Mathpressoは、Google、ByteDance、SoftBank Ventures Asia、Samsung Venture Investment、韓国の通信大手KTからの総額約190億円の資金調達を行っている。
これにより、Mathpressoはビジネス拡大戦略を発表した。

QANDAは、K12学生向けの学習アプリとして、幼稚園から高校卒業までの13年間の教育期間をカバーしている。2019年にApple Storeでリリースされ、ダウンロード数で第一位を獲得した。QANDAは、光学式文字認識(OCR)技術と独自のAIアルゴリズムを活用しており、ユーザーは質問の写真をアップロードするだけで、数秒以内にパーソナライズされた解説を得ることができる。2018年には日本語版QANDAのサービスを開始し、わずか4カ月で日本国内の教育市場を席巻した。現在、月間アクティブユーザー数は70万人、登録ユーザー数は460万人に達している。

QANDAは現在、世界最大のAI学習プラットフォームとなり、50カ国以上で9000万人以上の登録ユーザーがいる。ユーザーの大半は韓国だけでなく、日本、ベトナム、インドネシア、タイなどアジア各国に集中している。QANDAプラットフォームには、毎日約800万枚の質問写真がアップロードされている。今後の展開としては、米国市場への進出を計画している。また、近くにはAIを活用した大学受験準備のための学習教材ジェネレーターであるPrep.Pie(LLM)のサービス開始も予定されている。

Mathpressoは現在、教育に特化した大規模言語モデル(LLM)の開発に力を入れている。Mathpressoは、A60億回以上の解答と検索、教師と生徒の対話データ、独自のOCR技術、高度な数学解法アルゴリズムを活用して、教育に特化した大規模言語モデルの構築に取り組んでいる。
また、日本の教育におけるデジタル変革の取り組みに合わせ、Mathpresso社は革新的なAI学習管理システムを現地の教育機関に導入し、国内の塾や教育機関(B2B)や政府機関(B2G)とのパートナーシップを積極的に推進する予定である。