クリーンテック企業Greenly、シリーズBにて5,200万ドルを調達

パリを拠点とするクリーンテック企業Greenlyは、最近行われたシリーズBラウンドで5,200万ドル（約57億円）を調達した。このラウンドは、Fidelity International Strategic Venturesをリード投資家とし、Benhamou Global Ventures、Energy Impact Partners、Hewlett Packard Enterprise、HSBC、Move Capital、XAngeなどが参加した。

Greenlyは、中小企業や中堅企業が炭素排出量を追跡するためのソフトウェアを提供しており、顧客のデータ（公益事業のデータ、輸送費、クラウドコンピューティングの使用状況、財務記録など）を取り込んで炭素排出量をカテゴリーごとに算出する。また、Greenlyは製品のライフサイクル評価にも進出する予定であり、これにより企業はより迅速かつ包括的に評価を行うことができる。

この資金調達により、Greenlyは新しいイニシアチブへの取り組みを加速させることができる。Greenlyは、中堅企業向けに炭素排出量の追跡を支援することで成長しており、年間再発生収益（ARR）を毎年倍増させることを目指している。

GreenlyのシリーズBラウンドは、気候テック企業にとっては大きな一歩となる。気候テック企業は成長エクイティが導入される前の早期段階でハードルに直面することが多いため、「ミッシングミドル」と呼ばれる状況が生じる。しかし、Greenlyはハードテックのステレオタイプではなく、気候テックにSaaS（サービスとしてのソフトウェア）を応用しているため、より理解されやすいビジネスモデルであると評価された。

Greenlyウェブサイト