核融合スタートアップの株式会社MiRESSO、シードラウンドにて2.5億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.03.27
“鉱物資源の安定供給を通じた核融合の社会実装への貢献”を目指すスタートアップである株式会社MiRESSO(本社:青森県三沢市、代表取締役CEO:中道勝)は、ジェネシア・ベンチャーズ(リード投資家)、JGC MIRAI Innovation Fund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社の3社から合計2.5億円となる初の外部資金調達を実施した。
MiRESSOは、ベリリウムの製造販売事業、及び低温精製技術の技術プラットフォーム事業を行っており、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構認定の核融合スタートアップである。
同社は今回の資金調達により、以下に取り組んでいく。
1 ベリリウム精製のパイロット実証の加速
MiRESSOは、2023年10月に文部科学省による20億円のSBIR Phase 3補助金(核融合分野)に採択され、低温精製技術のスケールアップ実証として、2027年を目標にベリリウム生産能力1ton/年規模のパイロットプラントの建設・実証を進めている。
今回の資金調達によって、上記のパイロットプラント実証を加速化していく。
2 チーム強化
今後の事業拡大に向け、CXOや事業開発、プラントエンジニア、研究・技術開発等の人材を採用し、チーム体制の強化を図る。
3 技術プラットフォーム事業の開始
MiRESSOの低温精製技術は高温処理が必要な他のレアメタル・レアアース等の資源・素材の精製プロセスやリサイクルプロセスにも適用可能である。
そのため、MiRESSOの低温精製技術をプラットフォームとして、顧客が取り扱う素材と課題に応じた研究開発を行うとともに、それを実現するためのプロセスの提案、装置の導入、技術ライセンスを行う、技術プラットフォーム事業を本格的に開始していく。