株式会社リアルテックホールディングスが次世代環境対策における排水処理技術を手掛けるHydroleapへ投資

Image Credits: Hydroleap Pte. Ltd.

株式会社リアルテックホールディングスが次世代環境対策における排水処理技術を手掛けるHydroleapへ投資

uniqorns編集チーム 2023.07.18

株式会社リアルテックホールディングス(東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田暁彦)が運営するリアルテックグローバルファンド1号投資事業組合が、高度な電気化学技術を活用した排水処理ソリューションを開発するシンガポールのスタートアップ、Hydroleap Pte. Ltd.(以下「Hydroleap」)への出資を行ったことを明らかにした。この出資ラウンドではリアルテックがリード投資家として活動し、HydroleapはシリーズAラウンドにて440万米ドルを調達した。

本ラウンドにおいて、リアルテックはシンガポールのディープテック・エコシステムを支援するSEEDS Capitalと共同で出資した。日本での営業や製造支援などを通じて、Hydroleapのソリューションを広範囲に展開する予定である。

Hydroleapは電気化学処理を効率的に行う技術を独自に開発し、汚染された産業排水を最大95%削減する技術を持っている。また、冷却塔の排水量を70%削減することが可能であり、食品工場の排水処理やデータセンターの冷却塔循環水リサイクル業界に提供している。

このラウンドでの調達資金は、研究開発チームの強化と新規市場開拓に活用される予定である。特にパーム油廃水処理の領域に注目しており、その対策として独自の電気化学処理能力を更に強化し、技術革新を推進する方針である。

このような取り組みは、世界が直面している深刻な水不足問題の解決策の一部となる。国連の推計によれば、2030年までに淡水資源の不足は必要量の40%に達し、20億人以上が安全でない水を摂取している現状がある。特に産業排水の処理はコストや環境負荷が大きく、環境に配慮した新しい処理技術が求められている。