AI放射線治療計画支援サービスを開発するアイラト株式会社、2ndクローズを含むシードラウンドにて総額1.2億円の資金調達を完了

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AI放射線治療計画支援サービスを開発するアイラト株式会社、2ndクローズを含むシードラウンドにて総額1.2億円の資金調達を完了

uniqorns編集チーム 2024.05.08

「放射線治療ですべてのがん患者を救う」をミッションに掲げ、AI放射線治療計画支援サービスを開発するアイラト株式会社(本社:仙台市青葉区 代表取締役:木村祐利、角谷倫之) は、2ndクローズを含めたシードラウンドにて、mint(東京都渋谷区、代表取締役:白川智樹)、と東京ウェルネスインパクトファンド(無限責任組合員:虎ノ門インパクトキャピタル合同会社、東京都港区、代表社員 株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ 代表取締役 青木武士、代表社員マネックスベンチャーズ株式会社 代表取締役 和田誠一郎)ら新規投資家を引受先とした第三者割当増資で、総額1.2億円の資金調達を2024年4月に完了した。

同社は「放射線治療ですべてのがん患者を救う」をミッションに掲げ、AI放射線治療計画支援サービスの開発・社会実装を進めている。
今回調達した資金は、事業及びプロダクト開発、並びに今後の事業展開において特に重要な人材採用及び医療機器販売体制に充当し、組織基盤の強化に取り組む。

近年、がん患者は年々増加しており、超高齢社会を背景にがん患者も高齢化していることから、より侵襲性が低く有効性のある放射線治療の活用に期待が高まっている。
その中でも、強度変調性放射線治療(IMRT)が注目されているが、その実施施設数の少なさと治療計画に伴う現場負担等から国内での実施は限定的な状況となっている。
アイラトは、放射線治療計画を最適化する放射線治療計画補助ソフトRatoGuideの開発・提供を通して「より多くの安全で有効な放射線治療を提供することで、ひとつでも多くのがんを治療し、患者ではなく生活者として生きられる世界」を目指していく。

がんの三大治療法の一つである放射線治療は、患者負担が極めて少なく超高齢化社会のがん治療法として重要性がますます高まっている。
その放射線治療において、最先端の治療法として強度変調放射線治療 (IMRT)が近年普及し、高い治療効果を発揮していく。
IMRTは非常に優れた放射線治療法であるが、大きな課題が二つある:①経験による治療効果のばらつき、②治療を行う医療スタッフの不足(およびそれに起因する過重労働)。
これらの課題により、IMRTが想定ほど多くの患者に実施できていない状況が発生している。
そこで同社は、これらの課題をAIで解決する放射線治療支援ソフトウェア(RatoGuide: ラトガイド)を開発・事業化し、世界と競える国内メーカーとなることを目指している。
RatoGuideを用いることで、腫瘍や正常組織の輪郭抽出、照射領域決定、安全性検証を自動かつ短時間で行うことができる。
(従来6時間を要していた業務時間を10-20分に短縮する)RatoGuideは、高品質で安全な放射線治療計画を提供し、IMRTの可能性を拡大させる。

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