窓ガラス発電ベンチャーの株式会社OPTMASS、総額6,000万円の協調融資による資金調達を実施

Image Credits: 株式会社OPTMASS

窓ガラス発電ベンチャーの株式会社OPTMASS、総額6,000万円の協調融資による資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.05.09

株式会社OPTMASS(所在地:京都府宇治市、代表取締役:中川徹)は、日本政策金融公庫、京都信用金庫、京都中央信用金庫及び、京都信用保証協会の協調融資により、総額6,000万円の資金調達を行った。
資金調達を機に、京都大学と共同で開発した熱線遮蔽材を用いた熱線遮蔽フィルムの製造、販売を加速していく。

株式会社OPTMASSは「街を森に!!」をスローガンに、2021年10月に設立された発電する窓ガラスの技術開発を行うスタートアップである。
同社では熱線を吸収して発電する窓ガラスを街に設置し、街を森に変える技術を実現する他、次世代の熱線遮蔽材を用いた熱線遮蔽フィルムの開発、販売を行っている。

環境、エネルギー問題が人類全体の課題となっている昨今、クリーンで持続可能な太陽光エネルギーにかつてないほどの大きな注目が集まっている。
ところが、太陽光エネルギーのうちエネルギーとして利用されているのは可視域の光のみで、太陽光全体の約50%を占める熱線(赤外域の太陽光)はこれまで利用されていなかった。
同社では、未利用エネルギー資源である熱線を有効利用するために、熱線を選択的に吸収して電力に変換する透明な発電ガラスの開発を進めている。
発電ガラスは、①発電によるエネルギー生産効果に加えて、②熱線である赤外線を電力に変換する事に由来する省エネルギー効果(熱線遮蔽効果)を有するため、透明性を活かして窓ガラスの代替品として用いることで、省エネと発電の組み合わせで大きなCO2削減を実現できることが特徴である。
加えて、同社は、京都大学との共同研究で開発した先端ナノ材料を活用し、太陽光に含まれる熱線を選択的に吸収する事が可能な高品質ナノ粒子をもちいて、熱線遮蔽フィルムの開発を行っている。
今回の資金調達を機に、大学シーズを基に開発した熱線遮蔽材を用いた独自の熱線遮蔽フィルムの製造、販売を加速していく。


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