Flow Computing、プレシードラウンドにて430万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.11
ヘルシンキに拠点を置くFlow Computingは、CPUベンダーに対してオンダイの超高性能並列処理ソリューションのライセンスを提供しており、プレシードラウンドにて430万ドルの資金調達を行った。この資金調達ラウンドには、Butterfly Ventures(リードVC)、FOV Ventures、Sarsia、Stephen Industries、Superhero Capital、Business Finlandなどが参加している。
Flowは、フィンランドのVTT Technical Research Centerの支援を受けて設立され、VTTはFlow Computingの株式を保有している。Flowは、数年にわたって開発された特許取得済みのIPを正式にFlowに移管した。
Flowの革新的なアーキテクチャであるParallel Processing Unit (PPU)は、CPUのパフォーマンスを最大100倍に向上させる。PPUは既存のCPUアーキテクチャに完全に後方互換性があり、既存のソフトウェアアプリケーションとの組み合わせでパラレル機能を大幅に高速化することができる。Flowは、モバイル、PC、スーパーコンピュータなど、主要なCPU市場のすべてのカテゴリーに最適化されたライセンスを提供している。
この革新的なアーキテクチャは、CPUのパフォーマンスだけでなく、他の接続ユニット(マトリックスユニット、ベクトルユニット、NPU、GPUなど)にも相乗効果をもたらす。Flowは、すでに世界中の主要な半導体ベンダーと初期の話し合いを進めており、2024年後半に詳細な技術情報を公開する予定である。
Flow Computingの革新的なアーキテクチャは、エッジコンピューティングやクラウドコンピューティング、AIクラウド、5G / 6Gを超えるマルチメディアコーデック、自律型車両システム、軍用コンピューティングなど、埋め込みシステムやデータセンターのパフォーマンスを飛躍的に向上させる。