Semperis、1億2,500万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.20
Semperisは、Microsoftのユーザーとネットワークリソースを接続するためのディレクトリサービスであるActive Directory(AD)のセキュリティに特化した企業である。Fortune 1000企業を含むほぼ90%以上の企業がActive Directoryを使用しており、悪意のあるハッカーにとっても大きなターゲットである。
このため、Active Directory(AD)サービスを保護し回復するためのツールを開発しているセキュリティ企業にも多くの注目が集まっている。アメリカのニュージャージー州ホーボーケンに拠点を置くスタートアップ企業であるSemperisは、J.P. MorganとHercules Capitalから1億2,500万ドルの資金調達を行い、その資金を研究開発と事業開発に使用すると発表した。この資金調達は、Semperisが2年前に行った2億ドルのシリーズC調達からほぼちょうど2年後に行われた。前回の調達とは異なり、今回の資金調達は株式と債務の組み合わせであり、会社の評価額は10億ドル以上である。
Semperisは、Active Directoryに加えて、Entra ID(以前の名前はAzure Active ID)およびOktaのユーザー向けに脅威検知、対応、回復などのサービスも提供している。顧客には、Lenovo、Prime Healthcare、Sanofi、United Airlines、Starbucks、Hertzなどが含まれ、総計1億人以上のユーザーアイデンティティをカバーしている。
また、資金調達に加えて、Semperisはビジネスとしての次のステップに向けて重要な存在になるとされる3人の役員を追加する。CFOとしてJeff Bray氏、最高収益責任者としてMike DeGaetano氏、最高法務責任者および企業秘書としてAnnabel Lewis氏が参画する。3人全員が過去10年間で成功したサイバー企業で幅広い経験を持っている。