新たなタンパク質生成AIの開発を目指すEvolutionaryScale、シードラウンドにて1億4,200万ドルの資金調達を実施

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新たなタンパク質生成AIの開発を目指すEvolutionaryScale、シードラウンドにて1億4,200万ドルの資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.06.25

AmazonとNvidiaのバックアップを受け、新たなタンパク質生成AIの開発を目指すスタートアップであるEvolutionaryScaleは、シードラウンドでEx-GitHub CEOのNat FriedmanやDaniel Gross、Lux Capitalなどがリードし、AmazonとNVentures、Nvidiaの企業ベンチャーアームも参加して1億4,200万ドルを調達した。また同社はESM3と呼ばれるAIモデルをリリースした。ESM3は、薬物探索や材料科学に使用するためのタンパク質を生成できる「フロンティアモデル」として説明されている。

ESM3は、278億のタンパク質データセットを訓練し、「タンパク質の配列、構造、機能に関する推論」が可能である。これにより、新しいタンパク質の生成が可能となる。EvolutionaryScaleは、98兆パラメータのモデルを、非商用利用向けにクラウドのForge開発者プラットフォームで提供する予定である。また、オフライン利用向けにモデルの小規模版もリリースする予定である。EvolutionaryScaleは、ESM3を使用して新しいバリアントの緑色蛍光タンパク質(GFP)を生成したとしている。GFPはクラゲの発光やサンゴの発光色に関与している。

EvolutionaryScaleは、パートナーシップ、使用料、収益分配の組み合わせを通じて収益を上げる予定である。例えば、製薬会社と協力してESM3をワークフローに統合するといった取り組みや、ESM3を使用した画期的な発見を商業化した研究者との収益分配などが考えられる。

またEvolutionaryScaleは、AWSのSageMaker AI開発プラットフォーム、Bedrock AIプラットフォーム、HealthOmicsサービスを通じて、ESM3とその派生物を選択されたAWSの顧客に提供する予定である。NvidiaのNIMマイクロサービスもサポートし、Nvidiaのエンタープライズソフトウェアライセンスで利用できる予定である。EvolutionaryScaleは、モデルのトレーニングを拡大し、タンパク質以外のデータを組み込んだバイオテックアプリケーション向けの汎用AIモデルを作成することを目指している。

EvolutionaryScaleウェブサイト