電池スタートアップ企業Sila、シリーズGラウンド3億7,500万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.06.27
Silaは、電池スタートアップ企業の中でも難しい状況の中で、メルセデス・ベンツやパナソニックなどの顧客向けに次世代バッテリー技術を拡大するため、米国の工場建設を完了するための3億7,500万ドルを調達した。この全株式のシリーズGラウンドは、既存の投資家であるSutter Hill Venturesをリードし、Bessemer Venture Partners、Coatue、Perry Creek Capitalなどが参加している。
Sila(旧Sila Nanotechnologies)は、ワシントン州Moses Lakeにおける工場の建設を来年の第1四半期に完了し、同社のブランド化されたTitan Silicon陽極材料の大量生産を開始する予定である。
この大規模な資金調達は、電気自動車用のバッテリー会社が製品を市場に投入し、存続するのに苦労している中で、Silaのバッテリー化学および生産能力への信頼の証とされている。Silaは、リチウムイオン電池のアノードにおいてグラファイトをシリコンで置き換えることで、より密度の高い、より安価なバッテリーセルを実現し、EVの充電時間を短縮することができる。Silaは、アルメダに本拠を置き、Titan Siliconを自動車顧客に供給してきたが、テスト車両に技術を導入するだけであった。Moses Lake工場の完成により、自動車メーカーは最終的な検証を行い、Silaのバッテリーテクノロジーを量産車に搭載する準備が整う。