ウズベキスタン唯一のモバイル専用銀行のTBC Bank Uzbekistan、3,820万ドルの資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.07.11
ロンドン証券取引所に上場しているTBC Bank Groupが所有するウズベキスタン唯一のモバイル専用銀行であるTBC Bank Uzbekistanは、新たな資本投資により3,820万ドルを調達した。この資金調達により、同銀行はウズベキスタン国内での存在感を高め、新たな金融商品を導入する計画である。TBC Bank Groupが最新の資金調達を主導し、2,300万ドルを投入した。また、ヨーロッパ復興開発銀行(EBRD)と世界銀行の国際金融公社(IFC)も各760万ドルを出資した。
TBC Bank Groupは、ジョージアで顧客にサービスを提供していた後、2019年にその国境を越えて拡大することを決定し、ウズベキスタンを最初の国際市場として選んだ。同銀行は2020年にウズベキスタンでの事業を開始し、同国内に実店舗を持たないモバイル専用銀行を立ち上げた。この計画は、ウズベキスタンのデジタル化の進展と、経済および社会人口統計の向上が見込まれる同国でのビジネス成長を予測している。
TBC Bank Uzbekistanは、顧客が銀行口座を開設し、キャッシュローンや預金などのサービスにアクセスできるモバイルアプリを提供している。これにより、銀行への訪問が不要となり、銀行業務を行うために物理的に行列に並ぶ必要がなくなった。同社は、モバイル専用銀行の他に、個人ユーザーや小規模事業者向けのデジタル決済アプリ「Payme」、シャリア準拠のクレジット事業「Payme Nasiya」も所有している。同銀行は、これら2つの事業から得た経験を銀行内に統合したり、銀行の運営と同期させたりすることで、そのカバー範囲を広げることを目指している。
今後は、TBC Group Uzbekistanはモバイル銀行にAI体験を導入する予定である。同銀行は、顧客のデータセットを主に使用して大規模な言語モデルを構築し、アプリ内のチャットボットを介して銀行および金融サービスを提供するための音声アシスタントの開発に取り組んでいる。
またTBC Bank Uzbekistanは、秋にはクレジットカードと保険商品を追加し、来年にはさらなる金融商品を導入する予定である。同銀行のロードマップには、普通預金口座、会計、オフライン支払い、電子商取引の支払い、中小企業向けの融資などの追加サービスが含まれている。