製造業特化のAI現場帳票を提供する株式会社ミライのゲンバ、シードラウンドで1.74億円の資金調達を実施
uniqorns編集チーム 2024.07.18
製造現場に特化した、AI電子帳票システム『ミライのゲンバ帳票』を提供する株式会社ミライのゲンバ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤 哲太 以下、ミライのゲンバ)は、シードラウンドにて、DNX Venturesをリード投資家にデライト・ベンチャーズ、ANRI、ユナイテッド株式会社、モバイル・インターネットキャピタル、GxPartners、三菱UFJキャピタル株式会社を引受先とし、1.7億円の資金調達を実施した。また、調達した資金は、プロダクトの開発および採用と組織強化に充てる予定である。この資金調達により、製造現場のデジタル化をさらに進め、ペーパーレス化と業務効率化を実現することで、製造業全体の発展に寄与する。
製造業の現場では、依然として紙帳票が主な記録媒体である。2023年に当社が行った工場勤務者向けアンケート調査では、70.1%の工場が紙帳票を利用していると回答している。
紙帳票の運用は非効率であり、現場への配布、使用後の回収、エクセルへの転記やスキャン作業は多大な時間と労力を浪費している。さらに、紙やエクセルに依存した帳票管理では、必要なデータを迅速に検索・取得することが難しく、非効率な業務を招いている。また、データベースが形成されていないため、過去のデータを活用した生産改善が困難であり、経営戦略の立案や実行において重要なインサイトを得ることができない。
これらの課題により、生産性の向上やコスト削減といった経営課題の解決が遅れている。そこで、同社の独自の帳票解析技術および現場向け手書きOCR技術を活用し、現場の運用を変えずに電子帳票への移行を実現する「ミライのゲンバ帳票」が、製造現場におけるペーパーレス化やデータ活用を実現し、DXを支援する。