効率的、高純度、低コストのリチウム回収技術を持つLiSTie株式会社、シードラウンドにて1.5億円の資金調達を実施

Image Credits: LiSTie株式会社

効率的、高純度、低コストのリチウム回収技術を持つLiSTie株式会社、シードラウンドにて1.5億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.07.29

効率的、高純度、低コストのリチウム回収技術を持つLiSTie株式会社(本社:青森県上北郡六ヶ所村、代表:星野 毅、以下「LiSTie」)は、シードラウンドにて、ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社 (UMI) を引受先とする第三者割当増資により1.5億円の資金調達を実施した。加えて、文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3)の核融合分野 “核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証”にて、交付額上限15億円で採択されたことを発表した。

同社は、溶液からリチウムのみを選択的に回収する技術、イオン伝導体リチウム分離法「LiSMIC(Li Separation Method by Ionic Conductor)」の実用化を目指す、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)発のスタートアップである。低CO2社会の実現に必要なEVや再生可能エネルギーへの転換が図られる中、電気を効率よく貯められるリチウムイオンバッテリーの需要が高まっている。加えて、将来のエネルギー源として期待される核融合技術においても、燃料製造にリチウムが必要であり、同社の使用済みリチウムイオンバッテリーや塩湖などから、リチウムを効率的で高純度、低コストで回収するLiSMIC技術により、リチウムのリサイクルと安定供給に貢献する。
今回の調達資金により、LiSMIC技術のPoC実現、国内企業や海外の大手リチウム製造企業への試験導入を目指す。5年後の実用化に向け、スケールアップ開発を行い、ベンチプラントによる実証を計画している。

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