核融合発電の商業化を目指すType One Energy、5,350万ドルの資金調達を実施

Image Credits: Type One Energy

核融合発電の商業化を目指すType One Energy、5,350万ドルの資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2024.07.30

Type One Energyは、5,350万ドルの新たな資金調達を発表した。今回の追加調達により総額は8,250万ドルに達した。今回の資金調達はビル・ゲイツのBreakthrough Energy Venturesが主導し、オーストラリアのFoxglove VenturesとニュージーランドのGD1が参加している。本調達により、核融合発電の商業化を目指していく。

Type One Energyの原子炉は、トカマク型ではなくステラレータ型であり、磁場で超高温プラズマを閉じ込め、核融合反応を引き起こすための特殊な形状を持つ。ステラレータの概念自体は新しいものではないが、設計を細かく調整するためには大量の計算能力が必要である。
また、同社はMITからライセンスを受けた磁石設計を使用しており、ステラレータの特有の形状に合わせてケーブルを改良している。来年にはコア原子炉設計を完了し、プロトタイプ原子炉「インフィニティ・ワン」の建設を開始する予定である。このプロトタイプは、パイロット原子炉の設計プロセスと並行して行われる。

最終的には、2030年までにパイロット原子炉の設計を完了し、他の企業にライセンスを提供する計画である。
この資金調達により、Type One Energyは商業用核融合技術の実現に向けて大きな一歩を踏み出すことができるだろう。

Type One Energyウェブサイト