レナリスファーマ株式会社、シリーズAで60億円の資金調達
uniqorns編集チーム 2024.07.17
レナリスファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:BTスリングスビー、以下「レナリスファーマ」)は、シリーズAラウンドで60億円の資金調達を完了した。レナリスファーマは、日本およびアジアの患者に顕在する腎疾患管理ニーズに対応する革新的な治療薬の研究開発を推進している。
本資金調達ラウンドは、Catalys Pacific及びSR Oneが主導し、JPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合、三井住友信託銀行株式会社、ジャパン・コ・インベスト4号投資事業有限責任組合、NVCC 9号投資事業有限責任組合も参加した。
本シリーズAの資金調達により、レナリスファーマはIgA腎症(IgAN)の有望な治療薬であるスパルセンタン(sparsentan)の第III相臨床試験を推進する。IgA腎症は、日本およびアジア全域でも主要な腎臓病であり、現時点でIgA腎症を適応症とした薬剤は存在しない。
2024年1月、レナリスファーマはTravere Therapeutics, Inc.とのライセンス契約により、スパルセンタンの日本及びアジア諸国における独占的開発販売権を獲得した。さらに2024年4月、レナリスファーマは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)にスパルセンタンの臨床試験治験届を提出し、現在治験開始の準備を進めている。
2024年第2四半期に日本で非盲検単群試験を開始し、2025年後半に尿蛋白/クレアチニン比の評価結果を得る予定である。本試験により、日本のIgA腎症患者にとって待望の治療選択肢を提供することを目指し、事業を推進していく予定である。