アルバイト仲介アプリを手掛けるタイミー、130億円の資金調達を実施

image credit:株式会社タイミー

アルバイト仲介アプリを手掛けるタイミー、130億円の資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2023.09.25

株式会社タイミーは、みずほ銀行、三菱UFJ銀行など金融機関3行からの融資により、総額130億円を調達した。従来の物流、飲食、小売りに加えて、ホテル、レンタカー、農業での求人が急増している。
タイミーは調達資金を人材採用や広告宣伝などに充て、地方展開を加速する。

りそな銀行を含む3行と個別にコミットメントライン(融資枠)を設けた。年利1%未満で、金融機関への担保や保証の提供や、新株予約権の割り当てなどはない。

タイミーは2022年11月にも金融機関8行から総額183億円の借り入れを発表している。1年間で300億円超を融資で調達するのは未上場スタートアップでは異例である。

23年上半期(22年11月〜23年4月)の募集人数が前年同期に比べて3.2倍に増えるなど、想定を上回るペースで事業が成長している。従業員数は8月時点で800人超と1年前に比べて約2倍に増えた。

今後は地方企業開拓に向けた営業人員を増やしたり、テレビCMの実施頻度を高めたりし、47都道府県の隅々までサービスを浸透させる。22年以降、世界的な金利上昇を受けて株式調達の難易度が増し、融資などデット(借り入れ)調達を利用する新興企業が増えている。タイミーは具体的な数字を明らかにしていないが、「業績や財務状況が改善し、前回よりも金利水準が下がっている」と述べ、成長資金の全額を借り入れで賄っている。