エッジAI向けファブレス半導体開発・設計を手掛けるEdgeCortix株式会社が追加で約30億円を調達

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エッジAI向けファブレス半導体開発・設計を手掛けるEdgeCortix株式会社が追加で約30億円を調達

uniqorns編集チーム 2023.10.04

株式会社エッジコーティックスが追加で約30億円を調達したことが発表された。この資金調達には、SBIインベストメント株式会社やグローバル・ハンズオンVCなどのベンチャーキャピタルが参加した。さらに、ルネサスエレクトロニクス株式会社からも出資を受け、戦略的協業を強化することが発表された。

エッジコーティックスは、日本発祥のエッジAI向けファブレス半導体開発・設計を手掛ける企業であり、高速かつ低消費電力で柔軟なエッジAIに特化したプロセッサを開発している。同社のソフトウェアおよびAIチップ製品群は、超低消費電力、低レイテンシで高速なAI推論タスクを実現することが可能である。エッジコーティックスは、エッジにおいてクラウドレベルに近いAI性能を実現することを目指しており、既存のCPUやGPUに比べて10倍以上のパフォーマンスとエネルギー効率を実現している。

今回の資金調達により、エッジコーティックスは次世代のSAKURAハードウェア製品の市場投入を目指し、グローバル市場での販売とマーケティングを強化する予定である。また、エンジニアリングを強化し、新たな開発センターをインドに開設する予定だ。さらに、AIに特化した新世代の半導体製品のリリースや革新的なエネルギー効率の実現を目指している。

エッジコーティックスの資金調達ニュースは、エッジAI推論市場の成長に注目されている。エッジAI推論市場は急速に成長し、2025年までにはデータセンター外やクラウド外でのAI処理が増加すると予測されている。特にAPAC地域では、エネルギー効率に優れたAI処理への需要が高まっており、AI市場の成長率も世界平均を上回る勢いとなっている。
エッジコーティックスは、今後もエッジAI市場でのリーディングカンパニーとしての地位を確立し、業界を牽引していくことだろう。