エリーパワー株式会社、スズキ株式会社より社債含め250億円の資金調達

エリーパワー株式会社とスズキ株式会社は、追加出資・業務提携契約を締結した。「エリーパワー」とは、東京都品川区に本社を置く企業であり、吉田博一氏が代表取締役会長兼CEOを務めている。一方、「スズキ」とは、静岡県浜松市に本社を置く企業であり、鈴木俊宏氏が代表取締役社長を務めている。

スズキは、エリーパワーが手掛ける大型リチウムイオン電池および蓄電システムに10億円の出資を行い、技術交流を図ってきた。今回の契約締結により、スズキはエリーパワーに100億円の追加出資を行い、21.59%の株式を保有する筆頭株主となる。さらに、スズキはエリーパワーが発行する転換社債型新株予約権付社債150億円を引き受ける。出資・引き受け手続きは、2023年内に完了する見込みである。

両社はまた、蓄電システムにも多様なモビリティにも搭載可能なリチウムイオン電池の共同開発に合意した。エリーパワーは、スズキから調達する資金を設備投資・共同開発に充てる予定である。

エリーパワーは、定置用途とモビリティ用途で共通利用可能な大型リチウムイオン電池の実用化を目指して2006年に創業した。定置用途で培ってきた独自技術をモビリティ領域でさらに発展させることで、環境・エネルギー問題解決に貢献し、持続可能な社会の実現に尽力している。

スズキは、エリーパワーとの提携を通じて、モビリティの電動化を加速させ、お客様の立場になった製品・サービス作りと、再エネ活用による持続可能なカーボンニュートラル社会への貢献を目指している。