オーストラリアスタートアップのRelevance AIがシリーズAにて14.5億円の資金調達

Image Credits:Relevance AI

オーストラリアスタートアップのRelevance AIがシリーズAにて14.5億円の資金調達

uniqorns編集チーム 2024.01.04

オーストラリアのスタートアップ、Relevance AIが、プロンプトなしで使えるAIツールの解決策を見つけ、中小企業向けにパッケージ化することで、AIの導入を後押ししている。2023年12月のシリーズAラウンドで、Relevance AIは1,500万豪ドル(約14.5億円)の調達に成功した。

ハーバード・ビジネス・スクールの研究によると、ジェネレーティブAIツールを導入した従業員は、平均的な従業員よりも生産性が40%向上したという報告がある。しかし、AIツールの導入には多くの企業が躊躇している。その理由は、投資コストや学習コストの高さなどが挙げられる。また、既存の有名なツールでも、正確な指示が必要である。Relevance AIは、ゼロからプロンプトを設定したり、試行錯誤する時間やコストを省くために、AI Toolsという製品を開発した。

AI Toolsは、ユーザーがよく使うコマンドや、すでに他の人が使っている的確なプロンプトをテンプレート化することで、その場で使えるようになる。例えば、動画の文字起こしを行いたい場合、Relevance AIのソフトウェアで確立されたAI Toolsのテンプレートを直接利用することができる。

Relevance AIは、シリーズAラウンドで1,500万豪ドル(約14.5億円)の投資を受け、将来的にはマルチモーダルAIツールのローンチを見込んでいる。AI ToolsとAI Agentsは無料で利用できるが、企業がこれらのAIツールを既存の社内運用システムに組み込みたい場合は、料金が発生する。

Relevance AIはこれまで、テクノロジー、小売、不動産セクターなどの約6,000社の顧客と契約し、25万件以上の仕事をこなしてきた。