オープンソースDatadogのライバルSigNoz、合計650万ドルの投資でクラウドに上陸
uniqorns編集チーム 2023.09.28
SigNozは、オープンソースの標準ベースのフレームワークであるOpenTelemetry(OTEL)を基に構築されている。これにより、開発者はOTELのSDKを利用して、アプリケーションと関連するインフラストラクチャからSigNozにデータを送信できる。SigNozでは、メトリクス、ログ、トレースを含むテレメトリデータを収集する。
SigNozは、アプリケーションのパフォーマンスモニタリング(APM)において、より分散型かつ柔軟性のあるソリューションを提供することを目指している。SigNozの利点の一つは、メトリクスからトレース、トレースから関連するログへのシームレスな移動が可能であり、ユーザーは問題をより迅速に解決できるという点である。
SigNozは、ClickHouseというオープンソースのカラム型データベース管理システムに基づいている。これにより、データをカラム単位で格納することで圧縮が可能となり、ディスクのI/O処理も最適化される。これにより、より効率的で費用対効果の高いソリューションが実現される。
SigNozは、SignalFireをリードとするラウンドで、新たに540万ドルの資金を調達したことを発表した。また、以前にもY Combinator(YC)に参加した際に非公開の資金調達を行い、110万ドルの資金を調達していたことも明らかにした。
SigNozは、ホスティング型のSaaSモデルとエンタープライズ向けのオンプレミス展開を提供しており、クラウドサービスの提供も開始した。今後は、製品の成熟化、OpenTelemetryネイティブの機能の追加、クラウドおよびエンタープライズ向けのオファリングの拡充に注力する予定である。
SigNozは、開発者のワークフローにさらに深く浸透することを目指しており、パフォーマンスとオブザーバビリティをアプリケーションの開発初期から考えることが重要だと述べている。また、SigNozは、トレースとログによる通信データのキャプチャに基づいてセキュリティ分析を提供する可能性も探っている。