クール配達分析SaaS「Frost」が100万ドルを資金調達

米国サンフランシスコを拠点にクール配達分析SaaSを提供する「Frost」が、100万ドルの資金調達を発表した。Frostは日本人起業家である田中優祐氏と大下優弥氏が共同創業した企業で、投資家にはサイバーエージェント・キャピタル、三井住友海上キャピタル、Shippo共同創業者のLaura Behrens Wu氏、石塚亮氏、鈴木達哉氏、太田雄貴氏などが名を連ねている。

Frostは、冷凍・冷蔵商品を扱うEC企業向けに配達パフォーマンス分析ツールを提供する。これまで運送業者の勘頼りで行われていたドライアイス詰めによる無駄な配達料や商品の傷みを考慮し、EC企業の配達パフォーマンスを詳細に分析する。Frostのサービスを導入することで、EC企業は信頼性の高い配達を行うためのインサイトを得ることができる。また、Frostはクール配達に特化したサービスを提供する一方で、中長期的にはあらゆる配達種類に対応する予定である。

Frostの創業者である田中優祐氏は、カプセルホテル事業を展開した後、B2B向けのサービスに取り組みたいという思いからFrostの立ち上げを決めた。一方、大下優弥氏はEC食品系スタートアップに勤めていた経験を活かし、冷凍・冷蔵食品の配達問題に取り組むことを決意した。

Frostのサービスは、EC企業内の物流チーム向けに提供されるもので、配送・配達データを分析し、過去のデータを含めて配達パフォーマンスを詳細に把握することができる。さらに、配達地域別に最適な業者を提案するなど、EC企業の物流プロセスの改善をサポートする。